応募資格:
英語力: TOEIC 900 以上のレベル
日本語力: 日本語能力試験1級のレベル
毎月参加することも可。
Translate the Japanese passages below into English and send your translation to JETS
Deadline: the end of March 25, 2008 (Japan Time)
Prize: The winner will be registered as a freelance translator of JETS.
Notes:
Put your translation into a MicroSoft Word file with your contact info and brief profile, and title the file "Contest_Mar_2008_Your Full Name."
As you may know, most of translation tasks are urgent; if it takes you more than one day to translate the Japanese texts below, refrain from entering this contest.
ドイツには、中元やお歳暮という習慣も、ありません。
だいいち能力や野心を持っている優秀なサラリーマンなら、一つの会社に留まるのは珍しく、引き抜かれたり自ら売り込んだりしながら、次々と転職してしまいますので、上司に気を使う必要はありません。
ドイツでは、人の上に立つようなエリート・サラリーマンは、有能で頭も切れる人物が多く、モノやカネで上司にごまをする前に、論理や仕事ぶりで勝負を挑みます。同時に優秀な上司は、部下にも完璧な仕事を要求します。
日本はその逆で、上司が優秀かそうでないかは問題にはならず、あまり口出ししない上司ほど、部下にとっては仕事がやりやすい。つまり、たとえ優秀でも無能な風を装ってくれる上司ほど、下っ端サラリーマンには働きやすく、評判がいいようです。ドイツでは、そのような甘さは許されません。
日本の偉い人が、ドイツで重要な会議に出席すると、部下が用意した作文を棒読みしている光景を見かけます。しかも、上司に内容が十分理解されていないので、いざ質問の時になっても答えられない。部下はやきもきする。だからといってトップをさしおいて答えると、あとでしっぺ返しに遭うのがこわくて、そっとしておく。
しかもその間に通訳が入るのですから、さらにややこしくなる、そのうちウヤムヤにされ、失笑を買うばかりか、どちらも後味の悪い思いを残して「はい、さよなら」と、別れることが多いのです。
また日本ではトップが人事権を握っているので、それがこわくて、つい自分の意見を差し控えてしまうということも聞きます。
上司の前では正論であっても、上司の顔にドロを塗るような発言をしたり、恥をかかす失礼なことは絶対にしてはいけないと言います。もしもそういうことをした場合、そのサラリーマンは一生浮かばれないことが多いとも聞きました。第一、日本人はそうした気まずいことになるのに耐えられません。日ごろから、自分の意見を言うことに慣れていないし、学校でもその訓練を行なっていないからでしょう。
ドイツでは、小さいころから、家庭教育や学校教育、それに社会教育の中で自分の意見を述べることを、常に訓練されています。その分、話術に長けていますし、攻撃する方もされる方も、それが正論であれば、皆納得し正当に評価します。
クライン孝子(1999)、歯がゆいサラリーマン大国・日本、pp.140-142